私の場合は業務委託の仕事を前提で考えていたので、後者の独立開業のパターンで空調サービスエンジニアへと転職しましたが、どちらもメリット・デメリットはあります。
今回は、就職した場合と独立開業した場合、双方のメリット・デメリットを解説します。
目次
空調サービスエンジニアへ転職するなら「就職」or「独立」どっちがいい?
いきなり結論から言ってしまうと、「独立」には独立のメリット・デメリットがあり、「就職」には就職のメリット・デメリットがあるので、どちらが良いかは個々のライフスタイルによって変わってくると思います。双方のメリット・デメリットを知った上で、自分にはどっちが向いているかで判断していただければ良いかと思います。
空調サービスエンジニアとして独立開業した場合のデメリット
◆初期投資がかかる
- 会社の設立費用
- サービスカーの購入費用
- 工具や計測機器類の購入費用
- 各種保険の加入費用
- 資格取得の費用
- 研修費用
ざっと200~300万はかかります。そんな中でも、株式会社ではなく合同会社にするとか、ハイエースではなくバネットの中古車にしたり、工具類はメルカリやヤフオクで中古品で揃えるなどして少しでも安くする工夫をすれば200万以内で収めることは可能だと思います。
◆空調サービスエンジニアとして一人立ちするまで時間がかかる
会社設立の手続きや保険の加入手続き、空調機器メーカーとの契約の手続きなどを済ませるのに1~2カ月はかかってしまう。
◆事務作業がたいへん
入出金の管理、経費の管理、確定申告資料の作成など、空調サービスエンジニアとは関係ない事務的な仕事がたくさん発生します。
◆仕事量によって売上額が大きく変動する
エアコンをよく使う夏や冬には仕事が増え、逆にエアコンの使わない春と秋には仕事が減ります。それに伴って売上額が大きく変わってきます。もし、なんらかの事情があってひと月まるまる仕事ができない状況になってしまったら、当然その月の収入はゼロとなります。
空調サービスエンジニアとして独立開業した場合のメリット
◆売上がすべて自分のもの
厳密に言うと売上は自分の会社の口座に入金され、その中から役員報酬としてあらかじめ決めておいた額を個人の口座に振り込む形となります。もちろん役員報酬の額は自分の好きなようにできますし、会社の口座にあるお金も自分の好きなように使えます。
◆休日は自分で決める
毎週の休日はもちろんのこと、閑散期の春や秋に連休を取って海外旅行に行くなど、自分でコントロールできます。
◆社会人としてさらに成長できる
年金や健康保険、確定申告や納税、各種届出等、普通に従業員をしていると関わることがないような事が多く、社会人としてさらに成長できると思います。
「独立」が向いているのはこんな人
お金を稼ぐためには休みもほどほどにバリバリと働ける人でしょうか。やったらやった分だけ稼げるので、仕事量がハンパない繁忙期に休まず働くことで収入を最大限にもっていけます。土日はしっかり休んで、毎日17時には仕事を終えたいと思っている人には独立は向かないかと。
空調サービス会社に従業員として就職した場合のデメリット
◆自分の売上がすべてもらえるわけではない
完全歩合制の会社もあると思いますが、自分で売り上げた分がすべてもらえるわけではありません。基本級+残業代ってこともあるかもしれません。
◆休日は会社のカレンダー
これも会社によって独立エンジニアと同じような体制をとっている会社もあるかもしれませんが、従業員は基本的に会社のカレンダー通りに出勤することになると思います。
空調サービス会社に従業員として就職した場合のメリット
◆仕事が全くなくても給料は支払われる
閑散期で仕事が少ない状況でも基本給はしっかりと支給されます。もしかすると売上額より給料の方が多いことがあるかもしれません。
◆サービスカーや工具が支給される
会社からサービスカーや工具類は全て準備してもらえます。自分で購入する必要はありません。
◆研修費用や資格取得費用が会社持ち
空調サービスエンジニアになるにはいくつか資格を取得しなくてはいけないのですが、ひとつの資格取得にかかる費用として大体2万円前後ほどかかります。また、空調機器メーカーで行われる研修は50万円近く掛かってきます。それらをすべて会社で払ってくれます。
「就職」が向いているのはこんな人
閑散期でもしっかりと収入が確保できる、安定を求めている人が向いているでしょう。初期費用も掛からないですし、家計にも響きません。公私をしっかりと分けたいと考えるなら就職でしょう。
「就職」「独立」どちらにもいえること
最後に、「就職」「独立」どちらにもいえること・・・
とにかく夏はヤバい!
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