できれば効果的な使い方を教えてほしい。
こんなお悩みを解決します。
この記事を読むことでエアコン除湿の意味がわかり、正しい使い方ができるようになります。
✔本記事の信頼性
この記事は当ブログ管理人のビンゾウが執筆しています。まったくの素人からエアコンを修理する「空調サービスエンジニア」として独立開業しました。見習い期間には空調メーカーが主催する研修でみっちりと空調について勉強してきました。「空調サービスエンジニア」の仕事に興味がある方はこちらの記事をどうぞ。
エアコンの除湿運転とは?
エアコンには除湿運転もしくはドライ運転のボタンがあると思いますが、普通の冷房運転とどう違うのかって知らないですよね。ていうか、あまり深く考えずジメジメして蒸し暑いし除湿運転がいいのかなと思って使っちゃっている方多いと思います。そうすると全然部屋が冷えないですよね?
実は、エアコンの除湿運転は室温をあまり下げないで除湿するためのモードなのです。なので、ジメジメと蒸し暑いからといって除湿運転にしても室温はあまり下がらないのです。なので、普通に冷房運転で設定温度を低くして運転した方が除湿もできるし室温も下がります。
除湿の理屈
そもそも除湿ってどういう理屈なのかと言うと、空気中に含むことのできる湿気の許容量は空気の温度によって変わってくるのですが、温度が高くなるほど許容量は増え、多くの水分を含むことができます。逆に温度が低くなると許容量は減ります。つまり、空気を冷やすことでいままで持っていた水分が保持できなくなり結露して排出されす。これが除湿です。それを図で表したのがこれです。
まず、①番の図の●が室温35℃のラインです。そこから冷房設定25度で運転することで、②番の図の●で示した室温30℃まで冷やされます。この時は●が左にスライドしただけで、空気中の水分の減少は見られません。その後、③番の●で示した室温27℃のラインまで冷やされます。②番の時から見ると相対湿度100%(許容量MAX)のラインに沿ってやや左下に下がりました。つまり、相対湿度100%(許容量MAX)を超えたので結露して除湿されたのです。そして④番の設定温度25度まで冷やされると●が左下にすすみ、さらに除湿されたのがわかります。それを数値で表しているのが縦軸の絶対湿度です。
除湿モードの使い方
除湿することだけ考えると、普通に冷房モードで使えばいい事が分かったと思います。では、エアコンの除湿運転はどういった使い方がおすすめかと言うと、まずは冷房で狙いの室温までしっかりと下げてやります。そこから除湿運転に変更することで、部屋を冷やしすぎることなく除湿運転を続け快適な空間に保つことができます。なので、夏場の夜にこそ重宝する機能じゃないかと思います。ぜひ試してみてください。
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