自分で直せるなら直したいんだけど・・・
こんなお悩みを解決します。
この記事を読むことで、エアコンの水漏れの原因と直し方がわかり、ある程度自分で直せるようになりますよ。
目次
✔本記事の信頼性
この記事は当ブログ管理人のビンゾウが執筆しています。まったくの素人からエアコンを修理する「空調サービスエンジニア」として独立開業しました。水漏れの修理依頼はよくある話で、空調サービスエンジニアの新人がまず対応する仕事で、実際にたくさんの水漏れを修理してきました。
技術も資格もない状態から独立開業したことに興味を持たれたかたはこちらの記事をご覧ください。
なぜエアコンから水が出てくるのか
そもそもなぜエアコンから水が出てくるのか。
それは、エアコンの室内機の中には車のラジエーターのような見た目の「熱交換器」という部品があります。その部品に「冷媒ガス」と呼ばれる冷たいガスが流れており、その部品自体がとても冷たくなっています。そこに吸い込んだ空気を通すことによって冷たい空気が作られています。その冷たい空気が作られる際に結露して水が出てくるのです。
要するに、夏場にキンキンに冷えた缶ビールを外に出してたら結露するのと同じことがエアコン内で起こっているのです。
その発生した水は通常、ドレンパンという部分に溜まりそこからドレンホースを通って家の外に排水されます。しかし、なんらかの原因で外に排出されずにドレンパンがあふれてしまって、エアコンの下あたりから水がしたたり落ちてきてしまうのです。
では、考えられる原因をみていきましょう。
水漏れの原因①:ドレンホースのつまり
水漏れの原因で一番多いパターンです。ドレンホースの途中でゴミが詰まってしまうことで、排水されずにドレンパンがあふれてしまいます。
・ドレンホース詰まりの直し方
サクションポンプとよばれる吸引器具をドレンホース先端に差し込み、あとはレバーを引いてホース内部を吸引して詰まったゴミを取り除きます。たまにレバーを引いても抵抗感がないときがありますが、おそらくドレンホースが途中で外れているか穴が開いていて空気が入り込んでいると思われます。そういった場合はホースの外れや破れを直してから再度サクションポンプで吸引してみてください。ちなみにサクションポンプはそんなに高い物ではないので、一つ持っておいてもよいかと思います。
水漏れの原因②:ドレンが逆勾配
ドレンパンから出た直後のホースが逆勾配となっていて水が外に流れていかないパターンです。これもよくある話です。エアコンの据付説明書には「ドレン勾配はこれだけとってくださいよ」と記されおり、エアコン取付業者の方はその通りに据付ています。ですが、現場の状況によって逆勾配になってしまうのかもしれません。
・ドレン逆勾配の直し方
逆勾配を直すには室内機をばらして配管接続部を触る必要があります。さすがにこうなると専門業者に来てもらった方がいいです。購入された販売店さん、もしくはメーカーのコールセンター等に電話してください。
水漏れの原因③:ドレンパンの割れ
ドレンホースの詰まりでも逆勾配でもない場合、水の溜まるドレンパン自体が割れている可能性があります。滅多に割れる物でもないですが、冷媒ガスが漏れ出した場合にその成分が原因でドレンパンが劣化して割れてしまうことがあります。
・ドレンパンの割れの直し方
エアコン本体を取り外しドレンパン自体を交換する必要があります。専門業者にまかせましょう。購入された販売店さん、もしくはメーカーのコールセンター等に電話してください。
水漏れの原因④:冷媒配管の断熱不足
ドレンホースの詰まりでも逆勾配でもない場合、冷媒配管からの結露が原因の場合があります。どういう事かというと、エアコン本体の中には冷たい「冷媒ガス」が流れる「熱交換器」と呼ばれる部品があることを説明しましたが、その「熱交換器」まで「冷媒ガス」を送り込む配管があります。通常その配管部分には断熱材が隙間なく巻かれており、むき出しになっていることはありません。その断熱材が取れてしまって配管がむき出しになってしまうと、そこから結露して水が垂れてくるという訳です。
・冷媒配管の断熱不足の直し方
冷媒配管の断熱材を直すには室内機をばらして配管接続部を触る必要があります。さすがにこうなると専門業者に来てもらった方がいいです。購入された販売店さん、もしくはメーカーのコールセンター等に電話してください。
自分で直せるのはドレンホースの詰まりだけ
結局自分で直せる領域はせまいじゃないかと思われたかもしれませんが、水漏れの原因のほとんどが「ドレンホースの詰まり」です。水漏れしたなら、とりあえずサクションポンプでドレンホースをシュコシュコしてみてください。気持ちいいぐらい汚れが取れて水漏れが解消されますよ。
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