賢いエアコンの選び方が知りたい。
こんな疑問を解決します。
✔本記事の信頼性
この記事は当ブログ管理人のビンゾウが執筆しています。エアコンを修理する「空調サービスエンジニア」の仕事をしています。家電量販店のような販売側の視点ではなく、あくまでも修理する側の視点として、後先を考えたエアコンの選び方を解説します。
選び方①:機能は最低限でよい
家電量販店にいくとついつい店員さんの口車にのせられて最新型で多機能なエアコンを選んでしまいがちですが、最低限の機能のエアコンで十分です。なぜなら、最低限の機能のエアコンの方が
- 値段が安い
- メンテナンスコストが安い
からです。注目してほしいのはメンテナンスコストなんですが、エアコンは機械なのでやっぱり壊れることもあります。そんな時、多機能モデルだとその分色々な部品が付いているわけですから、壊れる確率も高くなります。エアコンは冷えればいいのに、冷やす事に関係ない部品が壊れてエアコンが使えないとなったら意味ないですからね。
また、エアコンは使っているうちに冷やすための部品やフィルターが汚れてしまって、最大限の能力を出せなくなってしまいます。そうならない為に専門業者に依頼するなどして定期的に掃除をしてもらった方が良いのですが、多機能モデルだと分解する部品点数が多いため、掃除料金が高くなります。
で、あとはこれに尽きると思うんですが、そんなにたくさん機能が付いてても使わないです。実際に多機能モデルを使っているお客さんに聞いても、ほぼほぼ「冷房」「暖房」「タイマー」ぐらいしか使ってないって方がほとんどです。
選び方②:2階のエアコンの配管を通す穴は正面からみて左側
エアコンを設置するする際には、室内機と室外機をつなぐ配管を通す穴をあける必要があります。2階にエアコンを設置するならば、この配管を通す穴の位置をエアコン正面からみて左側にしてもらった方がいいです。なぜなら、
- 本体取り外しが必要な故障をした際の修理コストが安くなる
からです。どういう事かと言うと、配管が右抜きだとつなぎ目が外になってしまい、本体取り外しが必要な修理があった場合に足場が必要になってきます。つまり、修理代に足場代まで加わる事になり高額な出費となる恐れがあります。これが左抜きだと、配管のつなぎ目が室内側となり、足場を立てなくても本体を取り外すことができます。
選び方③:部屋にあった能力の機種を
あとは部屋の広さにあった能力のエアコンを選んでもらえればOKです。ただ注意が必要なのが、
- 吹き抜けになっている
- 窓ガラスが多くて直射日光が入りやすい
場合です。部屋の広さ(畳数)通りの能力のエアコンを選定してしまうと能力が足りなくて、夏場の暑い時期に冷えないといった事になりかねません。そこは販売店の店員さんに事情を説明して、しっかりと能力負荷計算をしてもらって下さい。
機械は経年劣化で壊れます
エアコンを選ぶ際は壊れて修理する事も想定して選んでいただければと…、やっぱり機械なので経年劣化で壊れます。日頃、エアコンの修理の現場で高額な修理代となった時は、今回紹介したような選び方をしていればもっと安く済んだのにと思ってしまうことが多々あったので記事にしてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
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